愛読書はパウロ・コエーリョの著書
ブラジル人の作家、パウロ・コエーリョが好きです。
きっかけは中学生の時、読書感想文のために購入した文庫本「アルケミスト」との
出会い。
パウロの著書はスピリチュアルな要素が強く、かといって何か一つの宗教に偏った
表現でもなく…人間心理や神羅万象に思いを馳せる人にとっては、とても魅かれる
内容だと思います。
中でも「ベロニカは死ぬことにした」という作品に、学生時代の私は多大な影響を受けました。
ちょうど同時期に「17歳のカルテ」(自殺未遂を起こした少女のサナトリウムでの生活を描いた作品、ウィノナ・ライダー主演)を観たこともあり、すっかり人間心理や精神疾患に興味を持つようになったものです。
話はパウロの作品に戻りますが、「ベロニカは死ぬことにした」は映画化もされており、若かりし頃の真木よう子さんが主演を務めておられます。
その後アメリカで二度目の映画化もされているようです。
私は原作の大ファンでしたので、映画を観ての感想は「まぁ、こんなものか」といった感じ(少し失礼ですね)でした。
しかし近年、ほんの少しですがパウロの作品とリンクする、
素晴らしい映画に出会いました。
それが「星の旅人たち」という2010年のアメリカ・スペイン合作映画です。
主演のマーティン・シーンと、その実の息子で俳優のエミリオ・エステベスが制作した
この映画は、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路を描いたロードムービー。
パウロの「星の巡礼」を読んだことのある方なら、この道を映像で観られることに
まず感動されると思います。
出会い、別れ、トラブル、目に映る風景、そして自分と向き合う時間…
旅におけるすべてが、この映画に描かれている気がします。
旅によって浄化される、これは私自身も体験済みです。
ふとした瞬間旅に出たくなるこの感覚、一生消えないんだろうな。
「僕はきっと旅に出る」というスピッツの曲がIpodから手放せません。笑